67回(2012年)国際通貨基金・世界銀行年次総会
参加者への箱根紹介に関する要望書
平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、M9.0という大地震と想像を絶する大津波により広範囲にわたり甚大な被害を及ぼしました。
この震災による福島第一原子力発電所の事故は、電力の供給不足を招いただけでなく、施設近隣に放射線による汚染を引き起こしました。
この事故以来、日本への外国人観光客が激減していることはご存じのことと思います。国際観光地を標榜している箱根においても前年の6割程度しか回復していないのが実情であり、外国の方々が日本に対し、今も強い不安を抱いていることがうかがえます。
このような中、第67回(2012年)国際通貨基金・世界銀行年次総会が、東京で行われることは大変喜ばしいことであり、日本が安全であることを世界に発信する絶好の機会であると考えています。この総会には、世界各国から多数の要人が参加されるほか、金融機関の関係者を含め2万人以上の来訪が見込まれ、総会に伴うセミナーや会合も、数多く予定されていると伺っております。
現在、観光庁におかれましては「観光立国推進基本計画」の中で、訪日外国人3,000万人を目途とし、鋭意取り組まれていることと存じます。
当町では、東日本大震災以後、官民一体で、日本が元気になるために箱根の魅力を総動員して「今、箱根にできること」を実施することを目的に「箱根温泉AID」プロジェクトを行い、日本の安全を箱根町から発信するべく、外国人観光客の誘致を積極的に展開しております。
そこで、今回の総会で来訪される方々が、都心から近い観光地である箱根町においでいただければ、わずかながらではありますが海外の放射線による不安を取り除き、さらには海外の観光意欲を呼び覚ます事が出来るものと思いますので、1人でも多くの来訪者に箱根町へおいでいただけるよう、ご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
平成24年3月13日
観光庁 長官 溝畑 宏 様
箱根町議会議長 折橋尚道