2013年8月29日アーカイブ



≪漁網受け入れに関する箱根町議会議員の視察について≫


観光振興議員連盟からの提案で、震災被害地である魚網搬出先の洋野町と現在岩手県宮古地区の魚網2,100トンの受け入れを実施している石川県金沢市の視察を行うことを決定しました。議員の希望を受けての自主的な参加となります関係上、岩手県九戸郡洋野町には624日~25日と石川県金沢市には7月8日~9日の日程で実施。

岩手県洋野町は東日本大震災の津波によって漁業施設に甚大な被害があった。洋野町は漁業と農業の町ではあり、海や港から急こう配で、山間や丘陵地に入るために、町民の居住地域が比較的高台にあることが幸いして、人的被害が一人も出なかった町である。幸い町庁舎も無傷で、行政運営も順調に進み、震災から2年以上の歳月が過ぎましたが、着々とまちの復興が進められている。このような状況で、洋野町の震災処理は、最後に残された大きな魚網の処理ということになっている。

洋野町からの搬出予定の魚網は、漁港近くの広い敷地に野積みにされており、漁網自体からの臭いなどもなく、作業員の方が真夏の暑い中、普通の作業着で、中にはマスクも付けずに汗だくになって作業をしている作業員の様子も見られる。いくつかの魚網には、網の中に練りこまれているおもりの鉛があるので、網一つ一つをのこぎりで切り、確認してい。当然、表面上のおもりやうきなどは取り外されて、一か所にまとめられて、別の処理をしている。

その後、町担当者からの話では、放射能の線量は25ベクレル未満、虫よけに使用した殺虫剤は、スミチオン1,000倍希釈と話された。放射能に関しては、神奈川県内の市町村で出される、焼却灰よりもはるかに低い数値であり、殺虫剤は野菜などにも使用できる一般的な殺虫剤で、残留濃度は数週間で消えるものである。搬出に時にフレコンパックに詰める時点では、この魚網は放射能を含む廃棄物でも、その他の毒性のある物質ではなく、単なる産業廃棄物と確信することができた。

この魚網の処理が終了すると、洋野町は東北沿岸地域で、ガレキや魚網の処理がいち早く終了する自治体となり、他の市町村にとっても明るいニュースであり励みになると、担当者は話していた。

 

石川県金沢市の受け入れ状況については、日本でもいち早く受け入れを実行した市です。当初の予定では5,000トンを予定しましたが、変更され2,100トンの受け入れとなりました。平成24821日に発表された基本方針は、以下の通りである。

【災害廃棄物の種類等】

被災地から広域処理の強い要望がある「魚網・漁具」について、戸室新保埋立場で直接埋立する方法で受け入れする。なお、搬出先は原則として、検討会で安全と確認された岩手県宮古市(藤原埠頭)の漁具・魚網」とします。

【受け入れ基準】

国際的に認められているクリアランスレベル(放射性物質として取り扱う必要のない数値)である。「放射性物質が100ベクレル/㎏以下」とします。

【安全対策】

周辺環境の常時監視など、万全の安全対策を講じます。

このような基本方針の元、平成24424日から金沢市災害廃棄物受け入れ可能性検討会が計5回開催されました。その後、市民説明会を平成249月より計2回実施、1110日より試験受け入れを開始いたしました。本格的な受け入れは、1225日から行い、現在まで継続して受け入れを順次しております。

 

視察段階で担当者との長時間に渡る話し合いの中では、以下の様な内容でまとめられる。

現在まで、放射線量が基準を超えたことはなく、更に魚網以外のガレキ等が混入しているこなどないと担当者は自信を持って話していました。金沢市も箱根と同様に観光地でありますが、同じように風評被害を心配する人はいたそうですが、実際に搬入を開始してからは、特に風評被害に関する問い合わせ受けたことはなく、5月連休の観光客の入れ込みも平年より微増であると報告された。

また、電光掲示板付きのモニタリングポストを設置しリアルタイムでの監視ができるように設備を整えたが、搬入開始から、市民で気にして監視に来る人も少なく、日常の放射線測定で十分に事足りているとの意見であった。

安全対策としては金沢市としても万全を期しており、放射線の測定はもとより、サンプル抽出して監視を継続しております。そもそも搬入される廃棄物が、放射性物質ではなく危険性が極めて低いものであることなどから、しっかりとした監視体制を継続することで、安全確認ができていることから、必要以上に神経質にならいいで、作業ができていると報告された。